症例紹介

心臓病 僧帽弁閉鎖不全 肺水腫

心臓病科

こちらは9歳のマルチーズの女の子です。
「昨日から食欲がなく、今朝から呼吸が荒く、動かない」とのことで来院されました。

来院時は呼吸が荒く、元気もなく、聴診で心臓に雑音があり、呼吸音も異常がありました。
僧帽弁閉鎖不全症による心原性肺水腫を疑い、酸素吸入を行い、落ち着いたところで血液検査、超音波検査、レントゲン検査を実施しました。
結果は肺水腫でした。

そこで酸素室での入院治療としました。
一時は非常に危険な症状でしたが、なんとか治療に反応してくれて、症状が落ち着いたところで無事退院になりました。
退院後は内服薬による治療で良好な経過をたどっています。

内服薬

  • ACEI
  • ピモベンダン
  • トラセミド
  • スピロノラクトン

レントゲン検査 (初診時)

レントゲン検査を拡大

心臓の後ろが白く曇っています(肺水腫)
心臓のサイズも肥大化しています。

治療後のレントゲン検査

レントゲン検査を拡大

心臓の後ろの白く曇った所がなくなりました
肥大化してた心臓のサイズも小さくなりました