ポメラニアンやトイプードルに多い、アロペシアXの症状と原因、治療について|豊中市のゆう動物病院
豊中市の皆さんこんにちは。豊中市のゆう動物病院です。
今回は犬のポメラニアンのアロペシアXの症状と原因、治療について院長の松村が解説いたします。
アロペシアXは、命に直接関わる病気ではないものの、見た目の変化が大きく、飼い主様の精神的な負担がとても大きい皮膚疾患です。特にポメラニアンは被毛が魅力の犬種であるため、「急に毛が抜けてきた」「トリミングしても毛が戻らない」といった変化は強い不安につながります。早い段階で正しい診断を受けることで、無用な検査や治療を避け、愛犬にとって最も負担の少ない選択ができるようになります。
アロペシアXとはどのような病気か
アロペシアXは、主にポメラニアンやトイ・プードルなどの毛量が多い犬種に見られる脱毛症で、原因がはっきり特定できないことから「X(不明)」という名前がついています。皮膚自体に炎症や強いかゆみが起こることは少なく、元気や食欲も普段通りであることが多いのが特徴です。
体の中では、毛が生え変わるサイクルに異常が起きていると考えられています。本来であれば、毛は成長期、退行期、休止期を繰り返しますが、アロペシアXでは毛が休止期から次の成長期にうまく移行できず、抜けたまま生えてこなくなります。ホルモンの関与が疑われていますが、一般的なホルモン検査では異常が見つからないことも多く、診断には慎重な判断が必要です。
好発する犬種としては、以下のような犬が知られています。
・ポメラニアン
・トイ・プードル
・チワワ
・サモエド
発症年齢は若齢から中年齢まで幅がありますが、去勢や避妊手術後に気づかれるケースも少なくありません。
アロぺシアXの診断について
基本的に他の脱毛症を除外することで診断します
除外すべき脱毛症の原因
・甲状腺機能低下症
・副腎皮質機能亢進症
・性ホルモン失調
・休止期脱毛症
・毛刈り後脱毛症
アロぺシアXの治療について
アロペシアXの原因は解明されていないため、必ず治る治療あありません
その子その子に合わせた治療が必要です
①避妊・去勢手術
②お薬による治療
トリロスタン、メラトニン、ミトタン、ウロエース、トリカs、ビタミンE
治療は、必ずしも全ての犬で効果が出るわけではありません。そのため、治療の目的を「毛を必ず生やす」ではなく、「愛犬の負担を最小限にしながら改善の可能性を探る」ことに置きます。メラトニン製剤やホルモン調整を目的とした治療が行われることがあり、一定の割合で発毛が見られるケースもありますが、効果には個体差があります。
まとめ
ポメラニアンのアロペシアXは、命に関わる病気ではありませんが、飼い主様にとって非常に悩ましい疾患です。早期に正しい診断を受けることで、不要な治療を避け、愛犬に合った最適なケアを選ぶことができます。少しでも「いつもと違う」と感じたときは、一人で悩まず、どうぞ当院へご相談ください。愛犬と飼い主様が安心して過ごせるよう、私たちは全力でサポートいたします。

