症例紹介

猫のリンパ腫の症状と原因、治療について|豊中市のゆう動物病院 NEW

腫瘍科

豊中市の皆さんこんにちは。豊中市のゆう動物病院です。今回は犬の猫のリンパ腫の症状と原因、治療について院長の松村が解説いたします。
猫のリンパ腫は、比較的よく見られる腫瘍性疾患のひとつでありながら、初期には「少し元気がない」「食欲にムラがある」といった曖昧な変化から始まることが多い病気です。そのため様子見をしているうちに進行してしまい、「もっと早く連れてくればよかった」と飼い主様が感じる場面も少なくありません。一方で、早期に気づき、状態に合った治療を選択できれば、生活の質を保ちながら一緒に過ごせる時間をしっかり確保できる病気でもあります。猫 元気がない 痩せてきた、猫 食欲不振 が続くといった検索でこのページにたどり着いた方には、ぜひ最後まで読んでいただきたい内容です。

猫のリンパ腫とはどのような病気か

リンパ腫とは、リンパ球という免疫に関わる細胞ががん化し、体のさまざまな場所で増えてしまう病気です。リンパ球は本来、細菌やウイルスから体を守る重要な役割を担っていますが、この細胞が制御を失って増殖すると、リンパ節だけでなく、消化管、胸の中、鼻の奥、皮膚など、あらゆる臓器に影響を及ぼします。
猫のリンパ腫がやっかいなのは、発生する場所によって症状が大きく異なる点です。お腹の中にできれば食欲不振や体重減少が目立ちますし、胸の中であれば呼吸が浅くなったり、動きたがらなくなったりします。そのため、単に「胃腸が弱ったのかな」「年齢のせいかな」と見過ごされやすい傾向があります。
発症年齢は中高齢の猫に多いものの、若い猫でも見られることがあり、年齢だけで安心できる病気ではありません。

猫のリンパ腫に発症部位よる分類と症状

胃腸管型リンパ腫
猫のリンパ腫の中で最も多いタイプが、この胃腸管型リンパ腫です。胃や小腸、大腸などの消化管にリンパ腫が発生し、腸の壁が分厚くなったり、栄養の吸収がうまくいかなくなったりします。胃の腫瘍の55%がリンパ腫と言われています。
初期には食欲にムラが出たり、少しずつ体重が減ってきたりする程度のことが多く、「年齢のせい」「胃腸が弱くなったのかな」と思われがちです。しかし進行すると、慢性的な下痢や嘔吐が続き、どれだけ食べても痩せていく状態になります。猫 食べてるのに痩せる、猫 下痢 嘔吐 繰り返すといった症状が続く場合は、このタイプを疑います。
①小細胞性胃腸間リンパ腫
②大細胞性胃腸間リンパ腫
③LGLリンパ腫(large glanular lymphocyte lymphoma)

鼻腔リンパ腫
鼻腔リンパ腫は、鼻の奥にリンパ腫ができるタイプです。最初は片側だけ鼻水が出る、くしゃみが続く、鼻血が混じるといった症状から始まることが多く、猫 片側 鼻水 止まらないという相談で来院されることがあります。
一般的な鼻炎と異なり、治療をしてもなかなか改善しない、顔がわずかに変形してきたように見える、といった場合には注意が必要です。

縦隔型リンパ腫
縦隔型リンパ腫は、胸の中央部分、心臓や大血管の近くに発生するリンパ腫です。胸の中で腫瘍が大きくなることで肺が圧迫され、呼吸が浅く速くなるのが大きな特徴です。
「最近あまり動きたがらない」「口を開けて呼吸している」「伏せの姿勢を好む」といった変化が見られた場合、緊急性が高いケースもあります。猫 呼吸 早い 元気ないという状態では、早めの受診がとても重要です。

腎臓リンパ腫
腎臓リンパ腫では、両側の腎臓が腫大し、腎機能に影響が出ることがあります。多飲多尿、体重減少、食欲低下といった症状が徐々に現れ、慢性腎臓病とよく似た経過をたどることも少なくありません。
血液検査で腎数値が悪化している場合でも、その背景にリンパ腫が隠れていることがあり、原因まできちんと調べることが診断の鍵になります。

中枢神経リンパ腫
中枢神経リンパ腫は、脳や脊髄にリンパ腫が発生するタイプです。ふらついて歩く、同じ方向にぐるぐる回る、突然性格が変わったように見える、けいれんを起こすといった神経症状が特徴です。
老化や他の神経疾患と区別がつきにくく、猫 歩き方 おかしい 急にといった相談で検査を進める中で見つかることもあります。

気管リンパ腫
気管リンパ腫は比較的まれですが、気管の周囲にリンパ腫ができることで、咳が出る、呼吸時にヒューヒューと音がするなどの症状を引き起こします。喘息や気管支炎と似た症状のため、治療に反応しない咳が続く場合には注意が必要です。

リンパ腫の全ての型に共通する症状

リンパ腫の症状は、ある日突然重篤になるというよりも、日常の中の小さな違和感から始まることがほとんどです。

初期のサイン
例えば、以前は食事の時間になるとすぐに寄ってきていたのに、最近は少し残すようになった、寝ている時間が増えた、体を撫でると背中や腰が以前よりゴツゴツして痩せた印象がある、といった変化です。飼い主様からは「ご飯は食べているけど、なんとなく元気がない」「毛づやが悪くなった気がする」といった言葉で表現されることが多く、ここが最初の気づきのポイントになります。

進行してくると見られる変化
病気が進行すると、下痢や嘔吐が続いたり、急激な体重減少が見られたりします。胸に病変がある場合には、呼吸が早く浅くなり、横になるのを嫌がることもあります。また、リンパ節が腫れて首元や脇の下にしこりとして触れることもあり、この段階で初めて異常を強く感じて来院されるケースもあります。放置するとどうなるかという点では、症状が進むにつれて体力が奪われ、治療の選択肢が限られてしまう可能性があるため、早めの受診が非常に重要です。

発症する主な原因

猫のリンパ腫は、ひとつの原因だけで起こる病気ではありません。体の中で免疫細胞のバランスが崩れることが背景にあり、ウイルス感染や慢性的な炎症、遺伝的な要素などが複雑に関係していると考えられています。特に若齢で発症するケースでは、ウイルスとの関連が疑われることもあり、当院では生活環境やこれまでの既往歴も含めて丁寧にお話を伺うようにしています。原因までしっかり見てくれる病院を探している飼い主様にとって、ここはとても大切なポイントです。

当院での検査と診断

当院では、単に「腫瘍かどうか」を判断するだけでなく、どの部位に、どの程度広がっているのかを把握することを重視しています。まず血液検査で全身状態や臓器への影響を確認し、その上でレントゲン検査や超音波検査を行います。これらの検査によって、胸やお腹の中に異常な影がないか、腸の壁が厚くなっていないかなどを詳しく評価します。必要に応じて細胞を採取し、リンパ腫かどうかを確定診断することで、その子にとって最適な治療方針を一緒に考えていきます。

治療方法について

内科的治療
リンパ腫の治療の中心となるのが内科的治療、いわゆる抗がん剤治療です。副作用が心配という声をよく耳にしますが、猫では生活の質を重視した投与量やスケジュールを組むことが可能です。元気や食欲を保ちながら、病気の進行を抑えることを目標に治療を行います。
主な抗がん剤プロトコール
①COP:シクロフォスファミド ビンクリスチン プレドニゾロンを用いた治療
②CHOP:COP +ドキソルビシンを用いた治療
③CCNU:ロムスチンを単剤で用いた治療

外科的治療
病変が限局している場合には、外科手術が選択肢になることもあります。ただし、リンパ腫は全身性の病気であることが多いため、手術単独で完治を目指すというよりは、他の治療と組み合わせて考えるケースが一般的です。

生活環境や食事のケア
治療と並行して重要なのが、日常生活の見直しです。消化管に負担をかけにくい食事内容や、静かで安心できる環境を整えることで、治療への反応が良くなることもあります。当院では、ご家庭でできる具体的なケアについても丁寧にご説明しています。

飼い主様ができる予防と日常ケア

完全に防ぐことは難しい病気ですが、日頃から体重や食欲、排泄の様子を観察し、小さな変化を見逃さないことが最大の予防になります。いつもと違うと感じたときに、「もう少し様子を見よう」ではなく、「一度相談してみよう」と思っていただくことが、結果的に愛猫を守ることにつながります。

まとめ

猫のリンパ腫は決して珍しい病気ではありませんが、早期に発見し、適切な治療を行うことで、穏やかな時間を長く過ごせる可能性があります。猫 痩せてきた 病気、猫 元気がない 受診 目安といった言葉が頭に浮かんだときが、来院のひとつのタイミングです。
豊中市で、原因からしっかり向き合い、その子に合った治療を一緒に考えてくれる動物病院をお探しであれば、ぜひ豊中市のゆう動物病院にご相談ください。愛猫の様子が少しでも気になる場合は、迷わず当院へお越しください。